北浜レトロの歴史
北浜レトロビルヂングの歴史
(国登録有形文化財)
明治45年(1912年)、大林組の設計・施工によって北浜の株式関係者の集会所『株友会倶楽部』として建てられました。
現存するレンガ造の建築としては国内最古の部類に属する地下1階・地上2階建てイギリス様式の洋館で、西洋建築導入期の色合いが強く残る、
まさしく『株の街、北浜』のモニュメントとも言うべき貴重な文化財建築です。
当時「大大阪時代」の北浜は全国屈指の地価の高い地域であり、熟練した職人による贅を尽くした造りは銅板葺きの屋根や内部の木製階段、
地階の金庫などに鮮明に残っています。
第二次世界大戦後は、建築資材の専門商社「桂隆産業株式会社(平成6年倒産)」の本社社屋として利用されてきましたが、
平成9年(1997年)、単身渡英し独力で当時のインテリア・デコレーション学んだ現オーナーの指揮のもと大規模な保存・改修工事を経て、
建築当時の姿と雰囲気そのままに『北浜レトロビルヂング』として蘇りました。
北浜レトロはそのような歴史を持つ近代建築をそのまま活用した『英国伝統菓子舗(一階)&英国紅茶室(二階)』です。
北浜レトロのこだわり
ヨーロッパでは歴史的建築の中で何十年、何百年と世界中からのゲストを魅了し続けているカフェやティールームが数多く残っています。
北浜レトロは、これら老舗の背を追いながら「時代の流行に左右されることなく、いつの世も変わらず、愛され続ける存在であること」を目標に、
「すべての面においてゲストに心からの感動を与えられるものだけ」を提供し続けたいと考えています。
厳選した素材のみで作るケーキや焼菓子は、すべて英国の伝統的レシピをベースに気密性の高い南蛮釜で焼成を行い、
現地のポーション(量)で提供しています。
紅茶も日本紅茶協会ティーインストラクター資格を有する者が日々テイスティングし選び抜いたものだけを揃えました。
名物は3段式の純銀仕上げのケーキスタンドでサーブされる伝統的スタイルのアフタヌーン・ティーで、
洋館特有の高い天井の下、金色に輝くクラシックなシャンデリア、直輸入のアンティーク家具、食器などに囲まれて優雅なティータイムを楽しめます。
特に、春と秋のシーズンには北側の窓から土佐堀川越しに中之島公園のバラ園が見渡せ、至福の時間をお過ごしいただけます。